すみません。金曜日に公開処理するのを忘れてしまいました。

中尾です。3回目のコラムになります。

今回は、「強度」についてお話します。

物体に力を加えていくと、変形を起こします。はじめのうちは、単に化学結合が延ばされるだけで、外力を取り除けば、物体の応力だけが有効のため元の原子間距離に戻ります。このように、可逆的な変形のことを弾性変形と呼びます。さらに力を加えると物体は「塑性変形」と呼ばれる元に戻らない変形をします。さらに力を加えると、化学結合が外から負荷された力に耐えられなくなり、切断します。(厳密には、化学結合をしている原子間の距離が無限大になる。)このように、物体内の化学結合が切断され、化学結合の切断の連鎖が物体内を貫通すれば、物体は2つ以上に分裂します。この現象は、「破壊」と呼びます。

「強度」とは、破壊などの現象に物体が耐えることができる最大の応力(もしくは、このような現象が発生するのに必要な応力)を指します。このため、破壊に対応する強度を「破壊強度」と呼びます。このように、対象とする力学的な現象ごとに強度が存在します。

今回は短いですが、これで。

[このコラムからの課題]

・「強度」の種類を調べ、それぞれがどのような強度なのか調べよ。